失敗しない訪問マッサージの選び方

健康保険による訪問マッサージを行っている治療院はいろいろありますが、

下記のような治療院は要注意です。どうぞ参考にしてください。

1、きっちり検査を行い、体の状態を伝えてくれるか？

訪問マッサージをご利用するのは高齢者の方が多いです。

高齢者の方は、持病があったり、骨が弱くなっている方も多いので、

問診・検査もせずにいきなり施術をするのは非常に危険です。

まず、患者さんがどのような状態であるかを検査して、

しっかりと状態を把握した上で施術をするべきです。

痛い場所が必ずしも、痛みの原因とは限りません。

他の治療院で痛い場所を何度も揉まれたが、

当院でもからだ全体をみて原因を探り

他の部位をマッサージしたり

筋肉のアンバランスを軽い運動で整えたりしたら

痛みが取れたということもあります。

患者さん本人の状態を把握しなくては、今後の自己管理は出来ません。

したがって、当院ではまず初回無料体験のときに

問診をしっかりして、痛みの原因を予想し、

検査で確認していくという形で行っております。

問診では患者さんの症状にに関するヒントがたくさん含まれています。

これをおろそかにしてしまう治療院はやめておいた方がいいでしょう。

２、コロコロと毎回施術する先生が変わらないか？

以前、お世話になっていた所はスタッフが何人もいて、

毎回、毎回違う先生に施術されて落ち着かないんです。

そういった不満をお持ちになる患者さんもいらっしゃいます。

特に高齢者の方は変化を嫌う傾向にあります。

技術や相性のいい先生には継続して施術してもらいたいものです。

たくさんの先生がいるということは、まず技術的に差があることは間違いありません。

リラックス重視のマッサージであれば、少々技術の差があっても

それほど深刻な問題はありませんが、

高齢者相手、難病患者さん相手となると、特に技術の差が大きく影響してきます。

検査の技術・触り方・テクニックなどさまざまです。

出来れば先生は２人か３人くらいまでなら問題はないと思いますが、

それ以上の大人数のところは、

先生の施術能力に差がある治療院と判断された方がいいかもしれません。

正直、残念ではありますがまだまだ認知度が低いこの制度ゆえに

適当にマッサージして「あ～、気持ちよかった」で

長期的に見て身体が良くもなっていないのに感謝されてしまうのがこの業界です。

それなりに気持ちいいのはプロであれば当然の事として

本当に身体が改善するようなことを考えて施術しているのかどうか？

が重要になります。

また信じられないような裏話ですが、大手の訪問マッサージ業者の中には

法律に違反して、マッサージの国家資格のない学生や無資格整体師を

安い賃金で雇用して、訪問マッサージの施術をさせているところもあります。

（このようなところは絶対にお勧めできません。）

訪問マッサージをお願いするときは、

必ず国家資格の免許を提示してもらってから施術してもらってください。

３、施術回数を多くするよう強く勧めないか？

こういう治療院の噂は実際に患者さんからもよく聞きます。

訪問マッサージは慰安的なマッサージではありません。

あくまで治療がメインのマッサージです。

過去の経験から、この位の状態の患者さんなら

どのくらいのペースで施術していけば改善が見込めるかなどを考慮して

治療方針や施術回数を決めていきます。

儲け主義のところは、訪問マッサージが料金を安いことをいいことに

患者さんに、週に6回などと無駄に多く施術を勧めるところがあります。

寝たきりで呼吸装置などをつけていて自力での体位変換ができないような重度な

症状であれば週に6回の施術も必要でしょうが、それ以外の場合で

週に5回や6回の施術を勧められるところは注意が必要でしょう。

そういった治療院はお金儲けを最優先に考えているとしか考えられません。

当院では最初の1か月は週に２～３回で施術させていただいて、

1ヶ月後に患者さんやご家族・主治医・ケアマネなどと相談して

治療方針はこれでよいか、施術回数をどうするべきか等を

検討して治療を継続していきます。

４、情報量が少なすぎないか？

今は情報の時代です。

あなたもいまこうやってホームページをみているということは、

なにかしらの情報を得るためにみてることでしょう。

何を選ぶにしてもいろんな情報を収集してもっとも良いものを選ぶ方が多いでしょう。

訪問マッサージについても同じことが言えます。

つまりどんなことをするのかわからない治療院にお願いするのはリスクが高すぎます。

したがって、どんな人が、どんなやり方で、どのように施術していくのか、

またその治療院の特徴は何なのか？そういう情報をしっかり

出しているかどうかは非常に重要です。

治療院の住所と電話番号と料金しか書いていないような、

情報が少ないとホームページは患者さんに対する思いやりの欠如だと思います。

やはり少しでも多くの情報によって、不安を解消した上で、

訪問マッサージを始めるほうが、

施術者としても、患者さんとしても良い関係が築け、より良い施術が可能になるのです。

５、広告費にお金をかけていないか？

これはどういうことかというと、

チラシを出すにしても、折り込みチラシを出せば数十万かかります。

ちょっとしたクーポン系の雑誌に載せるとしても、1回に最低でも数万、

年間にすれば何十万とかかります。

またインターネットのマッサージなどの健康系のサイトに掲載するのも

毎月、何万円もかかります。

更に、スタッフを大量に抱えているような大手の治療院では

スタッフの入れ替えが激しいため求人広告費も莫大にかかります。

このように、常に宣伝しているということは、

広告費を取り戻すために、とにかく新規の患者さんが必要というわけです。

たくさん宣伝にお金がかかりますから、元を取るためにも、

とにかく無駄に多くの施術回数を勧めたり、とにかく経営を第一に考えざるを得ません。

気持ち的に余裕がなければ、適切な施術も対応も出来なくなります。

またこのような治療院にかぎって、紹介の割合も少ないと思われます。

紹介で患者さんが増えれば、余計な宣伝費は必要になりませんから、

経営も安定してくるわけです。

ちなみに当院では、最初の頃に作ったチラシはたまに撒いたりしていますが、

それ以外は、それほどお金をかけていません。

ホームページと紹介で十分やっていけています。

以上、

失敗しない訪問マッサージの選び方

として５点ほどポイントをあげました。

訪問マッサージの場合、慢性疾患を抱えた高齢者が多いため

患者さんやご家族とは長い付き合いになる場合が多いです。

そういった面からも後悔のないような治療院を選んでくださいね。