小児麻痺のリハビリについて
小児麻痺の方でも、もっと歩きやすく・もっと動きやすくなります。
どうやって?
当院では、無意識のよる悪い運動パターンによって動きにくくなっているあなたの体を、
良い動きを実感してもらい。
より歩きやすく・動きやすいお体に変えてゆきます。
小児麻痺は小児におこる運動麻痺の総称です。
特に、脳性小児麻痺とポリオ(急性灰白髄炎)を指すことが多く、この二つの病気は別の病気です。
脳性小児麻痺とポリオどう違うの?
脳性小児麻痺は、脳の障害によって起こる疾患です。
妊娠中・出産時・出産後の様々な要因によって脳がダメージを受けてしまうことが原因になるのです。
ポリオは、ウイルスによる感染症です。多くはポリオウイルスですが、まれにエンテロウイルスでも発症します。感染によって中枢神経(脳や脊髄など)が侵され、発熱がおさまる時に麻痺が出現します。
どちらにも共通する運動麻痺は、脳脊髄(中枢)神経の問題による難しい病気です。
麻痺の種類(緊張・アテトーゼ・弛緩など)も部位も様々ありますが、脳性小児麻痺の方は、合併症で運動麻痺以外の障害もあることがおおくあります。
一人一人に合わせて必要な動きも身につけてもらうために、余分な緊張やこわばりを緩めながら、良い運動パターンを身体に身につけてもらう運動をしてもらいます。
ポリオの方にも、一人一人に合わせて行います。力が入りにくく動かせない場合であっても、よい動かし方を実感してもらいながら、身体に覚えてもらうように動かし、必要な筋力もつけてゆきます。
また、ポストポリオ症候群(PPS)に対しても、今まで通りの動きと生活を守るために、体の良い動きを身につけてもらうことでの改善を行います。
何をするの? 具体的な(施術)内容は?
基本的な流れは。
・症状や病気などのお話をうかがいます(問診)
・姿勢や動作などの今の状態を観察する。
・お体を触って、筋肉や関節などを確認します。
...などの方法で総合的に判断し、施術は、
・指圧・マッサージにより、筋の緊張やアンバランスな状態を改善し、
・ストレッチによって関節などの柔軟さを取り戻し、
・ 体の状態に合わせた運動を、体の感覚を確認しながら行います。
リハビリやマッサージと何が違うの?
・ 筋力トレーニングや筋肉をゆるめるだけと違い、あなたの動きをよくするためのアプローチと運動を総合的に取り組みます。
・ 体の軸を整え、より安定した姿勢やバランスを目指します。過剰な筋緊張をとり、自覚なく(無意識に)なされる悪い運動パターンの改善を目指します。
・ 無意識にされていた悪い運動パターンは、身体感覚を意識して確認しながら運動することで、良い運動パターンに体を通して身につけて実感していただきます。
今ある機能をよりよく使えるようにに、使えなかった機能が少しでも目覚めるように、お手伝いをいたします。